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なんでこの子は同じ間違いを繰り返すのだろう。
自分で自分がやっている事わかっているのかな?
我が子を見て、ふと不思議に思うことはありませんか?
いつも同じ事でつまずく、
いつも同じところでギャーギャーする。
我が家も子ども達が低学年くらいまでは、
よくありました。
常に家の中は子供たちの遊ぶ声、
わちゃわちゃした声、
ぶつかり合う声、
要求する声、不満の声。
そんなわちゃわちゃした空気も、
こどもたちが高学年になるに従い、
少しずつ減ってきました。
息子はよく家で、喉で高い音を出したり、
舌で音を出したりしていました。
それをしばらくやっていないなと
思っていたある日、
ぼくって、昔よく変な音出していたよね。」
と言い出したんです。
「おー、やっと自分の事が分かってきたね!」
と感銘を受けたのを覚えています。
その言葉が出るまで、
いくら行動を注意しても、
自覚してもらう事がとっても難しかったんです。
この時が、息子のメタ認知が育ったのが見えた瞬間でした。
メタ認知というのは、自分を客観的にみる力です。
小学校高学年になる頃に育ってくると言います。
逆にいうと、それまでは、
自分の事はなかなか客観視できないという事ですよね。
本当に納得ではないですか?
ただ、自分を客観的にみる力は、
とても大切なので、
小さいうちから少しずつ
養っていきたいものです。
メタ認知が養われていると、
自分の特徴がわかり、
また自分が今何を感じているのか、
何に困っているのかを客観的に
知ることもできます。
これらを知る事ができたら、
さあ、どう対策しようか、
対処しようか、自分で考えるようになります。
息子の場合だったら、
変な音を出すのは変に見られるから、
やりたくなっても人がいる所では我慢しよう、
など自分をコントロールして対策できるようになります。
また、メタ認知が育ってくると、
何かに失敗した時に、
何が原因だったのか、
要因を自分で探る事もできます。
この力が人間関係にも活かされるし、
勉強にも活かされます。
なので、失敗した場面でも、
それをしっかり振り返って、
分析する事ができるのであれば、
メタ認知の力を育てる機会となるのです。
自分の事が客観的に見えるようになり、
悩んでしまう子もいますが、
それも心の成長への一歩になります。
学校や
おうちでしっかりとメタ認知を
育てていけたら、
心がしっかり育っていくでしょう。
逆にメタ認知から逃避して、
見ないふりをしてしまうと、
成長は時間がかかってしまいますし、
「自分はこれが苦手だからだめなんだ」
などと、
ネガティブにメタ認知をしてしまうと、
自己肯定感も下がってしまう事に
なってしまいます。
メタ認知が育つ時期も、
大切に大切に子どもたちを育てていきたいですね。